区の就学前発達検査の結果や、前回の相談時に勧められた落語の読み聞かせをしたところ面白さをみっちゃんが全く理解できなかったこと、近頃悩んでいることをお伝えすると、
「ADHDの特性が目立たなくなってアスペルガーの特性が濃くなっている」
と、診断されました。
まず、区の発達検査結果について、IQは114(7歳6ヶ月相当)あるが、得意なことと苦手なことの差が大きい、社会性を測るSQは72(4歳9ヶ月相当)、と検査当時の6歳7ヶ月の年齢に比べてかなり低く出ました。
検査結果は、担当の方から結果を教えてもらっただけで、具体的にどんな受け答えからそのような結果になったのかまでは知ることができませんでした。
それを受けて、作業療法士の先生からKIDS乳幼児発達スケールを紹介されました。
子どもの発達のでこぼこを知る目安になります。
検査項目すべてに月齢が当てはめられているので、同い年の標準的な子ならこんなことができるのか、うちの子はこれが苦手なんだな、というのを知ることができます。
こちらは持ち帰りで検査して後日保育園経由で先生に提出することになっています。
次に、私と担任の先生からの悩み相談に答えていただきました。
困っていることに対する先生の回答は以下のようなものでした。
・去年作った絵カードについて、本人がもうできる、知ってる、と言って活用しようとしなくなった。最近はやることを忘れて脱線することが多く、時間内に終わらせられない
→絵カードの内容をマグネットボードに貼り付けるようにし、終わったものを「おしまいポケット」に入れるルールにする。
「おしまいポケット」に入れ忘れている時は、親が絶対に勝手に入れず、「ママが入れる?それとも自分で入れる?」と、毎回必ず確認する。毎回確認することで、聞かれるのが面倒になって自分で入れる習慣がつくようにする。
・最近私(母親)に反抗的でたたいてくることもある。担任の先生や父親のことはたたかない。子ども同士でも嫌なことを言われたりなど、ケンカの時にはたたくことがある。自分が子どもの頃は親をたたくなんてあり得ないことだったが、厳しく是正するべきか。
→母親にしかやらないということは母親への甘えの表れで、社会性の欠如ではない。友達同士でもたたくのはいけないことは理解している。
何か伝えたい時は指示にならないように気を付け、「I(アイ)メッセージ」で、主語を自分にして伝える。
たたかれたら大げさに痛がって泣き真似をしてみる、担任の先生に共犯になってもらって一芝居うつと恐らくやらなくなるだろう。
また、家で母親のことだけたたくなら、「また、あんたは使い分けして!パパのこともたたきなさい!!」と言ってみる。
・劣等感が強く、保育園でのできごとで「〜くんはすごい、〜ができる」「みっちゃんは全然ダメなんだ」と言う。できなかったことを、今度一緒にやってみよう、と誘っても「みっちゃんはできないからいい」と言われ、苦手なことに挑戦させる方法が分からない。
→保育園での出来事については、すぐに担任に事実確認をする。みっちゃんなりに努力したことが必ずあるはずだから担任はそこを褒める。人との比較で優劣をつけさせないようにする。ポジティブに語れる内容を担任から聴き取る。家庭では「〜が楽しめて良かったね」と言う。ポジティブな気持ちになれば、挑戦しようと思えるようになる。
と、まぁ今回も色々と解決していただきました。
総括では、発達は1年遅れた5歳程度で、アスペルガーの特性が濃くなっているということから
・理詰めの子育て(ぼんやり・抽象的な表現、察して、は使わない)
・こども落語の読み聞かせ(面白さが今は理解できなくても、知識としてストックされれば話題の引き出しが増える)
・スケジュールカード(今までの絵カード)復活、おしまいポケットの追加
というアドバイスをいただきました。
そして、小学校入学に向けて強く言われたのが、
「クレーマーにならないと、子どもは守れない」
ということでした。
・授業に集中できないのは通り一遍の退屈な授業しか先生ができないからだ
・先生の指示を理解できないのは、言葉の受け取り方や空気の読めなさ加減を先生が理解していないからだ
と言いなさい、と。苦笑
えーっ言えませんよーって笑ってると、大人の無理解や、画一的な教育で傷付けられるのは子ども、大人たちがが防波堤になって障壁を取り除いてあげないと、この子の才能は花開けない、と言われました。
そして、先生にはクレームを言うだけでなく、理解の手助けになる本を渡すようにと。
先生のご著書。
発達支援の指導方法を書いた、教育者向けの本です。
同じ目線になってもらうためにも、先生にプレゼントするのはいい作戦ですね。
今回も2時間近くにおよぶ長丁場の相談となりました。
これから木村先生の支援のない生活になりますが、困った時は先生にメールしたら、その時だけLINEアカウント作って電話できるようにする、とおっしゃっていただいたので(笑)、マジでやばくなった時はお言葉に甘えようと思います。
今やっている電話相談だけでも結構かかってきているようなので、LINEは危険だから作っていないそうです。
木村先生とお会いした後は
「みっちゃんはいい子」
と心の底から思えるから本当に不思議です。
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区の支援所でも勧められたこの本は買って持っていきます。
101話もあれば、1つくらいお気に入りが見つかるかも?!
みっちゃんはお話の本当の面白さは理解できてないものの「寿限無寿限無…」は暗記してしまいました。